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卒業生のインタビュー

Interview

卒業生のインタビュー

歯科医師として活躍をしている佐藤麻弥子さん

このページは、日本のランドマークワールドワイド卒業生が、プログラム参加により、自分の人生に数々の飛躍的な成果や、社会で活躍している情報をお届けしています。

自然と目の前にいらっしゃる患者さん一人一人に合った言葉が口から出てくるようになり、技術的には不思議ですが最高の状態に自分をもっていきやすくなりました。
佐藤麻弥子さん 歯科医師 1988年受講
経歴:歯学博士(口腔外科専攻)東京医科歯科大学昭和56年卒、同大学院博士課程修了昭和56年〜平成5年、同大学付属病院第一口腔外科所属/現在都内にて、一般歯科開業
ブレークスルーテクノロジーコースに参加をしたのはいつですか?
1988年の11月です。
私は、東京医科歯科大学の一口腔外科に所属し、大学院でアパタイトという人工材料を人工骨として応用するための研究をしていました。
博士号を取得して数年が立って、病棟や外来で臨床業務をしている時でした。
友人の彼女が何回も何回も、めげずに勧めてきたんです。
当時私は国内、海外を問わずあらゆる勉強をしていました。
ところが、何をやっても、いろんな発見があっても、仕事場に戻り、家族の中に戻ると、いつものままの私が、同じようにいて、過去と同じような感じ方、腹を立て、がっかりしている、を繰り返しているのを痛感していました。
勧めてくれた彼女が「そういうあなたが一番やりたかったものだよ!」と自信満々でいうので、そこまでいうならやってみるかと重い腰をあげ参加しました。
コースを受ける前の自分はどうでしたか?
もともと学生時代から何でもやりたいことにチャレンジする性格でした。
しかし、研究という分野はなぜか興味がわかず、「試験管と向き合うより患者さんと向き合ったほうがいいんだ」とよく言っていたのを覚えています。
そのくせ、自分が何か世の中に広く役に立つことをしたい。
誰も発見しなかったことを発見したい、という気持ちも持っていました。
実際に参加をしてどうでしたか?
参加をしてから、その後、何年にもわたって得ているものは、人生の大切なことの中に沢山現れています。
まず違ったのは、人と一緒にいるときに、ただ黙っていられるようになりました。
それまでは、何か常に間を持たせなきゃと、必要のないことをしゃべってばかりいたようです。
そのくせ、本当に言いたい肝心なことや反対意見は言わないでいました。
コースの後は、私はそうは思わない、とか、本当に思ったこと考えていることを口にだすようになりました。
最近思うのは、ホントに心から深く人と関わることができるようになり、何事も隠さない、信頼という絆を結べるようになったこと、そういう絆のある人たちが、男女を問わず人生にずいぶんたくさん今いることは大きな成果です。
ランドマークワールドワイドの教育から学んだことが医療にどう役立っていますか?
参加する前も、患者さんにとって良い歯科医師であれる様にと心がけていました。
コースに参加した後は自分でもびっくりするくらい、患者さんと接するのが楽になりました。
気を使う、心配りをするというのは変わらないのですが、患者さんになんでも思うことを言うようになりました。
自然と、目の前にいらっしゃる患者さん一人一人に合った言葉が口から出てくるようになり、技術的には不思議ですが最高の状態に自分をもっていきやすくなり、治療にかかる時間も、変な話、出血量も少なくなったと思います。
そして、患者さんのために言わなければいけないと思ったら、強く指摘できるようになりました、また、自分の病院ではここまで出来るが、ここからは他の専門医に見てくださいねって言える様になったんですよ。
そうすると”これはどういう事ですか”と患者さんも素直に話をしてくれるようになりました。
私も疲れないし、患者さんも医療のサービスを受けたって体験をもってくれる。
技術的なことでいうと、自分がとんでもない失敗をするんじゃないかっていう恐れが、技術的な進歩を遅くしてしまうんですね。
“今日はここまでにしておこう”って止めてしまうんですよ。
自分自身や周りを信頼していると、技術の進歩も早くなりますよね。
医療関係者の方にランドマークワールドワイドの教育プログラムはどんなサポートになりますか?
どの医者さんも、ものすごく勉強しているし、みんな一生懸命、人のために何かをしたくて取り組んでいるんですよ。
でも実際によく起きている事は、勇気をもって病院にいった患者さんが、担当した医師に相談しつくせなかったり、よく分からないまま終わったり、ちょっとした事で、医者から十分な情報を提供されなかった、優しくしてもらえなかった、解ってもらえなかった、という事が起きて、あの医者は駄目だと判断されてしまう。
そうなると、医者に相談しないで本や他の患者さんと相談するようになって、お医者さんと患者さんの効果的なやり取りが存在しなくなるんですね。
お医者さんたちも患者さんに”この医者優秀じゃない”って思われたくない。ということに振り回されたりする。
私たち歯科医や医者は、大学教育の中でも、その後の研修期間を通しても、患者さんとどう関わるかを、正規に学び、訓練を系統立てて受ける、ということはありません。見よう見まねで身に付けてきただけ、というのが実情です。
実際に患者さんの目を見て話すお医者さんも少ないです。
それと”こんにちは今日もお待たせしてごめんなさいね”なんて言うお医者さんはあまりいない。
普段は挨拶していても、なぜか病院内ではしていないのですよ。
知らないうちに患者さんと対面することを避けているんです。
そこから自由になったらもっといい医療が出来るのにとつくづく思います。
誰も冷たい医療者になろうとする人はいません。しかし、優しさや気遣いを伝える、ということには、なんら有用な道筋をもっていないのです。一人一人の個性・精進にかかっているだけです。
ランドマークワールドワイドの教育では人と関わる上で大事なことの根本的なことを学ぶことができますし、それを自然と表現できるようになる。それが患者さんと関わるときにすごく役立つと思います。
後ね、まじめな先生ほど注意が患者さんに向かっているから、本当にくつろげる時間なんてあんまり無いのかなって思うんですよね。
それが、私の場合、10分の1くらいに減りました。
医療関係者の人って自分の人生を病に苦しんでいる人たちのために使おうって選択している人達だから、私達医者にとってはすごい助けになるプログラムだと思う。
クリニックを経営していく上で役立っていることはありますか?
もともとは研究職のはしくれで開業など思いもよらなかったのですが、そんな自分が8年半前に開業し、今は経営の数字を現実として扱えるようになっていること自体がコースの成果ですね。
町の人たちと仲良くなったり、銀行や信金の方に頭をさげたり文句言ったり、以前の私には想像もできなかった楽しい生活です。
今後の目標や将来に向けての夢は何ですか?
家庭においては、息子を未来に向けて旅立たせるように背中を押すこと。
仕事では、自分の健康は自分で創り出していくぞ!という人が増えていくようなクリニックとして機能しながら、若い先生やスタッフの育つ場所でもあれるようにしていくことです。
今日はありがとうございました。